
トマトの定植が成功しましたら、誘因の準備にとりかかります。
誘因とは、トマトが育つ方向を先導する事です。
ツアーのガイドさんようなものです。
誘因は、縦伸びするよう垂直方向に行うのが一般的です。
しかし、トマトの本来の特性からすると、大きなストレスになります。
特に、無農薬で化学肥料を使わない栽培では、うまくいかないことが多いようです。(参照:ガッテン農法、無肥料栽培を実現する本、2018年岡本よりかたさんの無肥料栽培講座)。
せっかく定植まで育ったトマト。
ストレスが要因で、病気になってダメになってしまうのは避けたいですよね。
三浦伸章さんの、「ガッテン農法」を参考に45度誘因を実践しました!
誘因とはそもそも何か。
誘因をやる事の意味。
本だけだと、いまいち分からなかった部分。
実際のやり方・資材。
どんな結果になったか。
写真やイラストを用いて細かく記載したいと思います。
誘因のやり方次第でトマトの美味しさ・収穫数、成長自体に大きな差が出ます。
今後の成長の大きな節目になりますので、ここでのポイントをしっかり押さえましょう!
家庭菜園で無農薬・化学肥料を使わないでトマトの栽培中の方に、参考になれば幸いです。
今回は、ミニトマトで実践した事について記載します。
誘因とは例えると、先輩社員が新入社員を育てる事
誘因とは会社で例えると、先輩社員が新入社員を育てるイメージです。
つまり、今後の方向性を導いてあげることです。
定植は、新入社員の入社式です。
トマトさんは、あなたの畑に入社しました。
入社後に、これから成果を出してもらう。
つまり、甘酸っぱい~トマトの実をつけてもらう。
そのためには、この入社時の最初の一歩と方向性が大事!
せっかく元気に入ってきた、トマトくん。
持てる力を、最大限に発揮してもらいたいですね!
新入社員のトマトくんは、45度に進むのを好みます。
45度がお勧めの理由
誘因をしないと、地をはって育ちます。
雨が多い日本では、土が湿っています。
そのため、地をはってしまと腐ってしまう可能性があります。
縦に伸びるよう誘引するのが一般的です。
しかし、本来地をはいながら育つトマトには大きなストレスです。
45度くらいですと、元気に育ちながら実もつけるようになります。
育ちながら、実をつけるのが特徴です。
小まめに成果を出してもらいながら、コツコツ育てましょう!
主茎1本で育てるのが、ポイントになります。
わきに出た芽をかいて育てる
主茎とは、地面から出てきた真ん中にある茎のことです。
トマトはわきから、つぎつぎと芽が出てきます。
これを、わき芽と言います。
わき芽を取って、この主茎のみで育てます。
葉っぱは、残します。
その主茎を、45度に誘因しながら育てていきます。
45度で育てるには、資材の準備が必要になります。
資材は支柱と紐が必要
支柱と紐を用意します。
支柱は長さ2m、太さ16mm幅が推奨。
太さが16mmだと、強度があって安心。
長さが2mmだと、誘因するのに充分な長さになります(ガッテン農法参照)。
1つのトマトを育てるのに、理想は4本の結論になりました。
斜めで誘因したところ、ちょうど180cmまで伸びました。
45度の角度で、4本目の頂点の部分が180cmになります。
実際私が購入して使用しているのは、太さ16mmで長さ1.8mでした。
ダイソーの園芸コーナーで、太さ16mmで一番長いのが1.8mだったためです。
紐に特に規格はありません。
私は、ダイソーで購入しました。
環境にやさしい天然繊維使用の紐を、園芸コーナーで購入しました。
固く縛り易く、強度も良さそうなのでビキナーの方にお勧めです!
支柱から、設置します。
実際私は40~45cm間隔の、3本で誘引しました。
45度を目指していましたが、55度くらいの角度になっていました。
ご自身の使用している、畑の面積で調整しても良いと思います。
組み方①支柱編
実際の設置の仕方について説明します。
①支柱を立てます。
定植した、それぞれのトマトの根元付近に挿します。
根を傷つけないように、進行方向側に挿します。
②支柱を土の中に深さ30cm以上挿します。
そうすることで、支柱が安定します。
トマトを40~45cm間隔で育てているので、支柱も40~45cm間隔になります。
③上の部分に横方向に設置
土の中に挿した支柱に対して、横方向に設置します。
④各支柱と、横に渡した支柱を紐で結びます。
そうすることで、支柱の強度が上がり倒れづらくなります。
④完成です。
顔の高さぐらいで、私は行いました。
私は身長170cmです。
支柱を設置しましたら、主茎と支柱を紐でくくります。
2019年9月9日の関東を直撃した台風で、支柱は倒れることはありませんでした。
しかし、直立型というさらに支柱の端に2本追加するやり方があります。
この方が、より強度があるように思います。
支柱立ての種類や、組み方はこちらのサイトが参考になりました!
組み方②八の字編
支柱とトマトの主茎を、紐でくくります。
くくるのは、主茎の根元付近と支柱です。
八の字にくくります。
以下、私が行った八の字くくりのやり方です。
八の字がイメージ出来ない方は、参考にして下さい!
①紐の先端を、支柱を支点に通します。
支柱の奥側から通して、トマトの主茎の手前に通します。
②トマトの主茎の手前に通した紐を、主茎の奥側に回します。
次に、支柱の手前側に通します。
③支柱側片面結びします。
支柱の手前側を通した紐と、支点から始めた紐で結びます。
④最後はチョウチョ結びにして、完成です。
片面結びを、2回しても良いと思います。
きつく締めすぎないで、余裕を持たせておきます。
きつすぎると、茎が圧迫されてストレスになります。
⑤完成です!
そしていよいよ45度誘因です!
私は不器用なため、八の字結びのやり方が最初は分からず苦労しました。
もっとシンプルなやり方がご存じでしたら、是非教えて下さい!
紐でトマトを45度に誘引する
①支点側にした紐を、主茎にらせん状に絡めます。
②紐の進む方向が、45度になるよう伸ばしていきます。
八の字に結んだところを①と数えて、4番目隣の支柱まで伸ばします。
③上の横に設置した支柱に紐を結びます。
これで完了です。
トマトが成長しましたら、主茎を紐絡ませていきます。
狭い市民農園ですと、あまり多くのトマトを育てられないのが課題と感じます。
角度を少し上げて、3番目の支柱のところで誘因するのも一つの手だと思います。
45度誘因の結果
※上はサンマルツアーノ、下が今回誘引したブラックチェリーです。
45度誘因の結果、甘酸っぱ~いトマトが出来ました!
1本のトマトで、実った数は40個!
皮が硬すぎて食べづらいなどもなく、どれも甘酢っぱ~くとても美味しかったです。
激しい実割れや、虫食い食べられなかったのは5個のみ。
なんと!85%のトマトが無事食卓に届きました。
途中台風にも遭いましたが、倒れることもなく無事に育ちました。
強風や強い雨風にも、とても耐久性があることが分かりました。
今後の美味しいトマト作りのポイントは、45度に誘因させながらわき芽かきをします。
わき芽かきについては別記事で詳細を記載します。
45度誘因、是非試してみて下さい!
まとめ
トマトは本来地にはう特性があるため、45度で進むのを好むことが分かりました。
相手によって、好きずきは異なるだな~と改めて思いました。
相手がどう思っているかを体で分かるようになると、どんどん体に楽になっていきます。
理解することは幸せ。
少しつまづいた時がチャンス。
その時の「何故?」を逃さない事が、自分の進化に繋がると感じます!
相手のハッピーがそのまま還ってくるんだな~、と少しずつ実感しています。
お互いがハッピーになる事を、今後も大事にしていきたいですね!
しかし、畑に夢中になりすぎて、妻の待ち合わせに遅刻して叱られる今日この頃でした。。
本日も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!
◎参考所見
“不器用な私でも出来た!トコトン解説、トマトの45度誘因” への1件のフィードバック