
今年から、米作りを学び始めました。
しかし、私が住んでいるところでは周りに田んぼが有りません。
そのため、片道2時間掛けて学ぶ事にしました。
そこでは、単にお米を作るだけではなく、無農薬・無化学肥料でのお米を育てています。
何故、そこまでしてお米作りを学びたいと思ったのか。
私がお米作りに興味を持った理由を、書いていきたいと思います。
今日、何を食べたら良いの?
今日、何を食べたら良いのだろう。
何かが足りない、何かがしっくりこない。
その「何」かが分からず、日々悩んでいました。
普段の食事は、和食が中心。
副菜は切り干し大根、煮浸し、きんぴらなど野菜を使った料理が中心。
野菜は無農薬・無化学肥料の物を使用。
調味料は塩なら天然塩、醤油や味噌は大豆を熟成した物を使用。
添加物や、アミノ酸加工の物は使用しない。
口にする物には、しっかり投資。
どれもとてもおいしく、体に染み渡る物ばかりでした。
食べている素材のお陰か、風邪など病気になることはほとんどありません。
しかし、何か重要な物が欠けている。
自分が思うほど、体が軽くない。
常に、疑問を感じていました。
歯は穀物を食べるために出来ている
引用元:子宮を温める健康法(若杉友子著)
何かが足りないと思った理由は、2つあります。
その1つ目は、人間の歯は穀物を食べるために出来ているという話でした。
具体的には、歯は全部で32本。
そのうち、穀物をかみつぶすための臼歯(きゅうし)が20本。
残りは野菜・豆・根菜・海藻をかむ門歯(もんし)が8本。
肉や魚をかみ切る犬歯(けんし)が、4本です。
なんと歯の構造は、2/3が穀物をかみつぶすために出来ています!
穀物を中心に食べるのが、本来の姿。
今までの私の概念だと、お米を重要と思いつつも食べ過ぎは肥満の元。
少食で、腹6~7割ぐらいが健康の秘訣と思っていました。
そのため、量を減らす一番最初のターゲットはお米でした。
私のお米を食べる量は2/3どころか、全体の1/5しか食べていませんでした。
米は氣だ!
2つ目の理油は、若杉ばあちゃんこと、若杉友子さんの言葉です。
「米は氣だ!」の言葉に、大きな衝撃!
確かに、氣の中に米が入っている!!
理屈抜きで、あぁ私に足りなかったのは米だったんだな痛感しました。
いまいち、体の調子が上がらない。
悪いとまではいかないが、絶好調とも言えない。
何かが足りない気がする。
そのずっと何かが分からず、おかずの質や量を増やしていました。
足りない気は、もしかしてお米の氣!?
お米の認識と、何を優先的に食べないといけないのか。
そもそもの、根幹が間違っているのではないかと思うようになりました。
米中心の食事をしてみる
今までのおかず中心の食事から、お米中心の食事に変えてみました。
「一汁一菜」という食事の仕方です。
具体的には、お米とみそ汁。
野菜中心のおかずが一品と、梅干し・漬物の食事です。
量の割合は、お米が200gでみそ汁はお椀一杯。
おかずは、お米の1/3ぐらいです。
お米は、玄米か分つき米を食べています。
米が旨い!!
とにかく米が旨い!!
お米を食べる事に集中して、一番実感した事です。
一汁一菜の食事の仕方は、一口30回以上噛みます。
噛めば噛むほど、米が旨~い!!
品数が少ないので、噛むことに集中出来ます。
特に米中心なので、自然と米を噛む回数が増えました。
米って、噛めば噛むほど旨かったんだ~。
とても大きな満足感。
今までの物足りなさは、米だったんだなと実感しました。
出された物しか選べない恐さ
なぜ、米作りを学びたいと思ったのか。
一番の目的は、お米を自分で作るためです。
買うしか選択肢が無い事は、恐いことだなと思っています。
なぜなら、買うというのは作り手が作った物しか選べないからです。
自分が食べる物を、作り手に左右されてしまう。
お金がないと手に入らない。
どちらも、受け身の選択肢である事が恐いと感じています。
無農薬・無化学肥料で育てた心ある農家さんの米を、今は有り難く購入しています。
しかし、永久にずっと売って下さる保証はありません。
農家さんにもし何かあれば、生産が止まってしまうかもしれない。
世代交代や跡継ぎがいなくなったら、そこで途絶えてしまうかもしれない。
心から安心して安定して米を食べるためには、自分で作る方が良い。
野菜は畑で育てていたので、自然と作ろうという発想になりました。
米作りの先に見える物
米作りの先に、心からの深い安心感が見えます。
お金を稼ぐ一番の目的は、食べる事だと思います。
食べる事は、生きること。
人生の豊かさと、恐怖。
一番の根幹は、食だと私は思います。
食べる事が、作り手に左右されない。
お金にも左右されない。
自分で作れる、安心感。
米を作ることが、本当の意味で生きることの出発点。
そして、真の安心感を得たときに、自分が本当にやるべきことが見えてくるのでは。
そんな予感を私は感じています。
真の男になりたい!
田に力と書いて、「男」。
これも、若杉ばあちゃんの言葉です。
かっこいい男を、水もしたたる良い男と言います。
意味は、田んぼに入って汗水流して米を作っている男です。
私がずっと求めている、何かが足りない氣。
やはり、田んぼの中に答えがあるような氣がします。
米作りと共に、男にも磨きをかけたいと思います。
まずは底力から
先日、代(しろ)かきという作業をしました。
田んぼの底に泥の層を作って、水が抜けなくなるようにする作業です。
米作りの、一番の基礎作業です。
そもそも田んぼって、何もしないと水が抜けてしまうんですね!
まずは、米作りの基礎を知るところから。
着々と米作りと、男の土台を築いていきたいと思います!
長文、読んで頂きありがとうございました。
気づき
何事も、土台が大事だと思います。
土台の言葉で連想するのは、質でした。
しかし、今回気づいたのは、何を土台にするかも重要であることでした。
もし、物事が思うようにいかない時。
土台を振り返ってみると良いかもしれません。
今回の記事が、読んでくださった方の健康への小さな架け橋になれば幸いです。
本日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
◎参考にした本