PekoPeko

やっぱ国産の野菜は安心よね。外国産のは心配だなー

WeatWeat

そうだね、確かに国産って聞くと安心するよね。
しかし、世界からは、安全ではないと見られているんだ。

PekoPeko

えっ!そうなの!?

WeatWeat

海外では日本の野菜は危険なので、食べないようにと言われているんだ。。

WeatWeat

今回は日本の野菜がなぜ危険と言われているか。
具体的な理由について、お伝えします。
日本農業再生論(木村秋則 著)を参照にしています。
木村秋則さんは、世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した
「奇跡のリンゴ」で有名な方です。

 

農薬の使用量は世界トップクラス

日本の野菜が危険と言われているのには、2つの理由があります。
1つ目は、日本の農薬の使用量が世界トップクラスだからです。
上の図は、2017年の国連食糧農業機関(FAO)が公開している統計データベースです。

 

 

日本の農薬使用量は1ヘクタール(100m×100m)当たりで、11.76kgと世界で5位になります。
アメリカの2.5kgと比べると、約4.7倍になります。

 

1位は台湾、2位は中国、4位は韓国と、東アジアがトップクラスなのが特徴的です。

 

硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)に規制が無い

2つ目は、野菜に含まれる硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)に規制が無い事です。

 

硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)とは、細胞を作る栄養素の事です。
野菜の成長に使われます。
人間の食べ物に例えると、体を作るタンパク質の事です。

 

ヨーロッパでは、硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)に厳しい規制があります。
具体的には、3,000ppm/kgと決められています。

 

反対に、日本には基準がありません。
木村秋則さんが調べたところ、チンゲンサイで16,000ppm/kg。
お米で、最低でも13,000ppm/kgありました。

 

硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)は、植物の成長にとって必要です。
しかし、過剰にあると人間にとって有害な物になります。

 

多くの病気を引き起こす硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)

過剰に肥料を使う事で、野菜に含まれる硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)の濃度が上がります。
人間にとって濃度の高い硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)は、多くの病気を引き起こします。

 

有名なのは、ブルーベリー症候群です。
1956年に、アメリカで起きた事件です。
裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊はカニのように泡を吹きました。
そして、顔が紫色になり、30分もしないうちに亡くなっています。

 

また、ガンや糖尿病を引き起こすと言われています。

 

WeatWeat

過剰な硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)を含んだ野菜は、 人間で例えるとメタボな状態です。
メタボな野菜を食べても、健康にはならないですね。。

 

農薬の使用量が多い3つの理由

なぜ、農薬の使用量が日本では多いのか。
私なりに考えてみました。
多いと思った理由は、3つあります。

 

① 農薬についての記載が無い

スーパーの売り場では、農薬を使ったかどうか。
もしくは、使用回数が書かれていません。
記載が無く棚に陳列されていると、無意識に安全な物と思ってしまいます。

 

そのため、農薬の有無や使用量について関心を持つ事が無いと思います。

 

② 高齢者の生産者が多い

農薬を使わないと、畑に雑草が生えてきます。
雑草は、手で取ることになります。
また、虫が野菜に付いたら手で取り除きます。

 

高齢者が行うのには、とても大変な作業です。
そのため、農薬を使う事になるのではと思います。

 

③ 野菜が日本の風土に合わない

例えば、トマトはアンデス地方に元々育っていた野菜です。
乾燥した、からっと暖かい場所が好きです。
反対に、日本の湿気が多くじめじめした場所が苦手です。

 

 

苦手な場所で育つので、病気になりやすくなります。
農薬を使うことで、安定して大量に生産することが出来ます。

 

安心・安全な野菜を手に入れる3つの方法

安心・安全な野菜を、どうやって手に入れるのか。
一番大事な事は、自分が納得していることだと思います。
なぜなら、安心・安全とは状態を理解して、心が安心している事だからです。

 

そのためには、どう作られたかを知ることが重要になります。
どう作られたかを知るには、3つの方法があります。

 

① 表示が記載されているところで買う

自然食品屋さんでは、農薬や化学肥料の有無や使用量が明記されています。
どうやって作られたかが分かるので、自分で納得して買うことが出来ます。

 

② 直接、生産者から購入する

安心・安全を大事にして、野菜を作っている農家さんから直接購入します。
宅配サービスを利用して、直接届けてもらう事も出来ます。
ホームページでどのように作ったか、どんな想いで作ったかを確認出来ます。

 

知り合いで信頼出来る方がいれば、直接購入するのも良いと思います。

 

③ 自分で育てる

ベランダやお庭、市民農園を利用して自分で育てます。
食べる分を、100%を作るのは難しいと思います。
しかし、自分で育てているので、どのようにして作られたかは一番分かります。

また、自分で育てる事の良さは、安心・安全な物を入手出来るだけではありません。

 

家庭菜園は安心・安全を見極める力を育てる

自分で育てる事の一番のメリットは、どうやったら野菜が出来るかを体感して理解出来ることです。
自分の経験や学んで理解した事と照らし合わせて、野菜を買うようになります。

 

例えば、

① 春菊やからし菜
⇒虫よけ効果がある野菜です。
 私の経験だと、農薬を使用しなくても育てる事が出来ました。

 

② 大根
⇒アブラナ科の野菜は、虫食いが発生しやすいです。
   少量の家庭菜園では無農薬で出来ますが、多く生産する場合はある程度必要ではと感じます。

 

③トマト
⇒日本の風土に本来合わない気候で育てます。
 農薬を使わないで育てるのは、とても大変な事です。

 

 

また、無農薬野菜は、スーパーで売られている野菜より高いです。
自分で育てる事で、高い理由が納得出来るようになります。
 

WeatWeat

体感して、理解していることが安心・安全を手に入れる一番の近道だと感じました。
ベランダからでも良いので、是非自分で野菜を育ててみて下さい。
野菜が単なる食べ物から、生き物に変わる事を実感しますよ!

 

気づき

お金を払って買う物は、無条件で安心・安全だと思っていました。
なぜなら、誰もが利用しているからです。
しかし、誰もが利用しているから、必ずしも安心・安全ではない事が分かりました。

どう作られたかを、知ること。
どのような作り方が、信頼出来るのか。
過程を知る力が、生活を豊かにしてくれると思います。

 

家庭菜園は、過程を知ることが出来ます。
改めて、家庭菜園の魅力に気づきました!
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

◎参考にした本