
トマトを定植するには、3つのコツがあります。
定植のやり方で、美味しさ・収穫数に影響が出ます。
下手すると、定植したトマトが駄目になってしまう可能性もあります。
今回ご紹介するやり方でやったところ、もの凄く元気にトマトさんが活着(かっちゃく)しました!
こんなやり方があったのか!!
目から鱗の、やり方です。
是非、参考して頂ければと思います。
三浦伸章さんの無肥料栽培セミナーと、著書「ガッテン農法」を参考に実践致しました。
定植とは人間で例えると、引っ越しのこと
トマトは畑と別のところで、子供を育ててます。
それを、育苗と言います。
大人になってもらうために、畑に引っ越します。
それを、定植と言います。
定植のポイントは、畑に活着させることです。
活着とは育苗された環境から、畑の環境に慣れることです。
環境に慣れると、その畑ですくすくと成長します。
人間に例えると、引っ越し・異動・職場が変わることです。
人間関係・その土地の温度・その場でのルールが変わりますよね。
色々な事が変わると、慣れるのって結構大変です。
慣れるのに失敗すると、病気になってしまう人もいます。
野菜達も同じで、空気、土、温度など今まで生きてきた環境の全てが変わります。
その場に慣れて、元気良く育ってもらう。
それには、ストレスを無くすことが大事になります。
これからお伝えする事は、引っ越しの際にストレスを減らすこと。
そして、元気に育ってもらうための、3つのポイントをご紹介します。
ポイント①:トマトの定植には、土を盛り上げた台が必要。そのサイズは幅約80cm、高さ約20cm
トマトの定植には、土を盛り上げた台が必要になります。
それを、畝(うね)と言います。
他の野菜を育てる時にも使います。
※畝作成時の写真です。
畝は幅約80cm、高さ約20cmが目安です。
トマトは、水はけが良いところが好きです。
水はけを意識して、高めの畝(うね)にするのがお勧めです。
畝(うね)幅が広い一番の目的は、幅を広くすることで根が拡がりやすくする。
根が拡がる事で、丈夫で元気な野菜が育つためです。
※自給自足Life代表 竹内 孝功(たけうち あつのり)さんより参照
ポイント②:トマトとトマトの間は45~50cm空ける
トマトとトマトの間は、45~50cm空けます。
これを、株間(かぶま)と言います。
株間(かぶま)とは、野菜と野菜の距離の事です。
畝(うね)を挟んで、2列に千鳥植えで定植します。
千鳥植えとは、正面ではなく交互になる植え方です。
向かい側の野菜が、斜めのところに植えます。
以下の図のようなイメージです。
日当たりと、風通しが良くなります。
根を張るスペースも、出来ます。 畝の脇に、植えます。
畝の脇の方が、水はけが良いからです。
私の畝は幅約90cmで、長さ2m30cmです。
1列に4苗×2列で、8苗が定植出来ました。
ポイント③:寝かせて植える
定植は、寝かせて植えます。
理由は、根が増えるためです。
根は水、ミネラルを吸収します。
なので、根が増えると豊富に栄養分を吸収します。
そして、元気なトマトが育ちます!
私はトマトを立てて、植えるやり方も行いました。
しかし、寝かせて植えたのに比べると、元気に活着しませんでした。
植えた後の数日間は、クターとした状態になり失敗したと思いました。
反対に、寝かせて植えたトマトは、元気にピンピン活着しました!
◎立てて植えた後の様子です。
◎寝かせて植えた後の様子です。
本年は、直まき育苗という苗の育て方をしました。
昨年はポットの苗を立てて植えましたが、ここまで大きな違いは出ませんでした。
直だからこそ、よりトマトに与える影響が大きかったのかもしれません。
これは、立て植えでは問題あると思い、しばらくの間苗のまま置いたままにしていたからです。
寝かせて植える手順を、写真でご説明します
寝かせて植えるには、ちょっとしたコツがあります。
写真で、ご説明します!
①定植用の、穴を掘ります。
穴の長さは、茎の先端部分が入るまで。
深さは、茎と根が埋められるぐらいまでです。
②トマトを寝かせて置きます。
③茎の先端部分の方に、土をかけます。
先に根の部分に土をかけてしまうと、トマトが立ってしまいます。
④根の部分にも、土をかけます。
⑤茎が折れない程度に、踏みます。
踏むことで、土が締まります。
締まることで、根が土に活着しやすくなります。
⑥寝かせ植えの完成です!
⑦寝かせ植え後の根の様子
土に被した茎の部分からも、根が出ています!
トマトは本来地にはう植物
トマトは、本来地にはって育つ植物です。
日本は雨が多い国なので、地をはうと地面の濡れが要因で腐ってしまう可能性があります。
そのため、日本では上に伸ばしていく栽培方法になりました。
実際は、縦に伸びる事を好みません。
少しでも、トマトにとって快適な状況にしてあげて、元気にすくすく育ってもらいたいですね!
定植後は、45℃に誘因しながら育てます。
定植後の育て方は、別記事で記載予定です!
※全体のレイアウト図です!
おまけ・直まき育苗からの抜き方
※写真は19.5.6の直まき育苗の様子です。
直まき育苗時の、抜き方について説明致します。
①抜く前の準備
4月中旬から、ビニールを外します。 暖かくなってくるので、ビニールをしていると高温になりすぎるからです。
定植1週間前から、不織布(ふしょくふ)を取り外します。
外の温度に、慣らすためです。
5月中旬が目安になります。
②定植時の手順
シャベルを使います。
苗の周りを掘ります。
なるべく、根をなるべく切らないように掘ります。
多少切れても、大丈夫です。
根の周りの土ごと運ぶイメージで、運びます。
まとめ
トマトを元気に育てるポイントは、トマトの好きを理解することでした!
トマトも人間も、好きな事をやるのが一番の健康!
今回の定植で、より実感しました。
私たちの生活の中でも、環境の変化は必ず起きますよね。
自分の中の好きが軸にあれば、その変化は楽しい変化。
それがないと、その変化に負けてしまうかも。。
野菜も子供も、好きな方向のお手伝いをそっとだけする。
どこで何して遊ぶか、絵本のジャンルやおもちゃで何を買うか。
進級や進学などの、進路選び。
小さな選択から何かの節目も、子供の好きをなるべく理解する。
そして、そっと少しだけお手伝いしたい思います。
ただ、子供はパンが好きで、お米を食べたがらないのだけは応援出来ないかも。。
本日も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
◎参考所見
“完全図解!無肥料栽培でトマトを定植する3つのポイント” への1件のフィードバック