
野菜って、こんなにも美味しかったのか!
そもそも、野菜って美味しいんだ!
野菜が美味しい物であることに気づき、現在私がたどり着いたのが無肥料栽培です。
無肥料栽培とは、シードバンク・種の学校主宰の岡本よりたかさんが提唱している農法です。
具体的には、農薬と化学肥料、さらに有機肥料も使わない農法です。
美味しさの違いは、健康の違い。
その差は育ち方、つまり栽培方法。
その野菜が、何を食べて育ってきたかで大きな違いがあります。
無肥料栽培を理解する中での、私の気づきです。
今回は、私が無肥料栽培に興味を持った理由。
無肥料栽培とは何かについて、ご紹介します。
野菜だから健康とは限らない
野菜はヘルシー、肉は肥満の元。
私が食べ物に抱いていた、漠然としたイメージでした。
私も健康を意識して、野菜を積極的に取るようにしていました。
しかし、疲労感は中々抜けない、体重も太ったままの生活でした。
野菜自体の美味しさよりも、健康に良いからと思い食べていました。
良薬苦しという考えです。
むしろ苦いから、健康に良い~と思っていました。
野菜は苦いので、必ずドレッシングとセット食べていました。
野菜の選び方は、健康効果で選んでいました。
野菜の健康効果については興味を持って、色々と調べていました。
しかし、その野菜がどう育てられたのか。
そんなことは、一度も考えたこともありませんでした。
農薬を使わない野菜の味にびっくり!
食べる事の健康効果については、結婚して自分で食材を買うようになってからです。
元々、道の駅などで採れたて感のある、野菜を見たり買ったりするのは好きでした。
実際に、道の駅の野菜は、スーパーに売られている野菜より美味しいと思います。
しかし、どちらかというと産地直売の新鮮な物!
そのイメージで、美味しさを感じていた部分が強かったです。
もちろん、それも美味しく頂くための大事なスパイスです。
家の近くに、農園の方が直接売っている野菜がありました。
スーパーの野菜と比べて、味の違いにびっくり!
野菜って美味しいんだ~と、この時初めて「野菜」という物に興味を持った記憶があります。
農園の方に聞いてみると、無農薬・もしくは減農薬で野菜を育ているようでした。
その時に、農薬を使わないと野菜は美味しくなるのでは!?
そう思うようになりました。
それまでは、農薬に関して、薬もないし安全というイメージがありました。
美味しさに関しては、味よりも安心というイメージ。
つまり、安心な物を食べている!
その満足感で食べていました。
しかし、本当に美味しいかどうかまでは、感じていなかった気がします。
農園の野菜を食べた時、「無農薬・もしくは減農薬」ということを最初は知りませんでした。
イメージ先行でない中で、「美味しい!」と思えたことが重要な出会いでした。
美味しくない野菜の原因はズバリ農薬!その理由とは
なぜ、一般的な野菜栽培は農薬を使うのか。
農薬を使うメリット・デメリットについて調べてみました。
農薬を使う理由もしくはメリットは、野菜が病気にならないようにするため。
また、虫食いがおきないようにするためです。
病気に関しては、薬を散布しないと病気になる思い込みがあります。
また、除草のため農薬を使います。
除草剤を使う理由は、土の栄養分を雑草に取られないためです。
草刈りは重労働のため、除草剤を散布します。
デメリットとしては、野菜のエンドファイトも殺します。
エンドファイトとは、人間の腸内細菌のようなものです。
このエンドファイトが死んでしまうことで、免疫力の低下が起きます。
その結果、病気になりやすくなったり、虫に食べられやすくなってしまいます。
除草剤に関しては、土の微生物も死滅させてしまいます。
虫も殺す物なので、菌も同様殺してしまいます。
農薬を使うことで、結果的に元気の無い野菜になってしまう。
美味しさの違いは、元気の差であることが分かりました。
有機栽培だからといって健康とは限らない
この時点では、農薬を使わない有機栽培こそが健康で美味しい野菜なんだ~、と思っていました。
しかし、必ずしもそうとは言い切れないようです。
有機栽培のイメージは、自然の循環を活かした栄養たっぷりな野菜というイメージでした。
しかし、有機栽培でも使用可能な農薬が、かなりの数存在するのです!
分類で37種類、製品で47種類以上使用可能な農薬があります。
なぜ、農薬が使えるのか。
その理由は、「有機農産物」とは、法律上「化学的に合成された肥料及び農薬の使用」を避けたものが基本になります。
つまり、化学的に合成されていない農薬なら使えます。
例えば「炭酸カルシウム」でも、化学的に合成されたものは使えません。
しかし、有機物である「天然鉱石を粉砕」したものは使えるのです。
化学的に合成されていなくても、農薬なのでもちろん虫を殺します。
虫も殺してしまうので、野菜のエンドファイトにも影響があります。
有機肥料こそ実は危険だった!その理由とは
有機栽培と言えば、有機肥料を使った栄養たっぷりなお野菜!
これが、有機栽培野菜の醍醐味!
安心・安全で、栄養たっぷりのイメージを頂いていました。
しかし、この有機肥料こそ、危険である場合があるようです。
有機肥料は、2種類に分かれます。
牛糞など、畜産由来の動物性堆肥。
枯葉、米ぬかなどの植物性堆肥です。
この中で、動物性堆肥由来が危険な場合があります。
動物性堆肥は、餌によって性質が変わります。
穀物由来か、草由来です。
餌に草を与えるには、ニュージーランドなどのように広大な牧草地では可能です。
牛一頭で、100㎡の牧草地が必要です。
北海道の牧草地面積は、502,100 haです。
単純計算すると、5,021万の牛が育てられることになります。
日本の人口は1.268億 (2017年)です。
日本の酪農王国・北海道だけと仮定した場合ですが、0.4頭分/人の計算となりました。
日本で牧草だけで育てるのは、ほぼ不可能と分かりました。
そのため、牛を育てるのは穀物が主流になります。
牛は穀物を本来食べないので、胃で消化しきれません。
そのため、胃炎になります。
そうならないために、牛に抗生物質が投与されます。
また、畜産自体に成長ホルモンを投与。
そして、病気にならないように、抗生物質が投与されています。
抗生物質が投与された牛もしくは畜産の堆肥が、動物性堆肥として使用されています。
本来食べない物を食べる事で、不健康。
そして、薬を飲みながらの治療状態の牛からの堆肥。
それで育った野菜ですと、パワーがあって健康な野菜にはならないと思いました。
私たちは知らずに危険な遺伝子組み換え作物を食べている
遺伝子組み替え食品。
私のイメージは、かなり危険な食べ物。
だけど、まだ日本には流通してないし日本は安全だ~、と思っていました。
しかし、牛などの畜産の餌は、遺伝子組み換え作物の可能性が高いようです。
この牛糞を介して、遺伝子組み換え穀物が体に入ってきています。
遺伝子組み換え作物は、安く購入できるため使用されます。
遺伝子組み換え穀物には除草剤成分、殺虫成分が残っています。
それは、遺伝子組み換え穀物自体に、組み込まれているからです。
動物性堆肥には、体に害を及ぼす影響が高い2つの危険性があることが分かりました。
1つ目は、育てられた畜産自体に成長ホルモンや抗生物質が投与されている。
2つ目は、餌に除草剤成分・殺虫成分機能が組み込まれた遺伝子組み換え穀物を食べていることです。
そして、殺虫機能のある農薬の使用。
有機栽培と言っても、一概にそれだけでは安心では無いことが分かりました。
動物性堆肥自体の発酵が完全なら問題ないようです。
しかし、調査の結果、不完全でないことが判明されました(参照:野菜は小さい方を選びなさい)。
有機栽培の全てが危険という事ではありません。
有機栽培だから安易に安心・安全ではない。
どのようにして作られたかを知ることが大事と、理解しました。
無農薬、そして肥料を使わないことで本物の野菜が育つ
有機栽培ではない農法。
そんなのが、あるのか?
そう考えている中、ある自然食品屋さんで無農薬・無化学肥料栽培と書かれた野菜に出会いました。
小松菜を買って食べてみました。
その時の感動が、今でも忘れられません。
これ!小松菜!?
小松菜は、どちらかというと、ちょっと苦みのある野菜。
青菜が欲しいけど、ほうれん草より安い。
そういう理由で、買っていました。
甘くて、とても美味しいのです!
苦みも、まったく無い!!
家の近くの農園の野菜も美味しかったが、この野菜は野菜の概念を絶する美味しさでした。
この時に、より安心・安全で野菜本来の美味しさに出会うには「農薬と肥料を使わない」。
これが、キーワードになると思いました。
岡本よりたかさんとの出会いで無農薬・無肥料栽培へ強く興味を持つ
「残りの人生を、無肥料栽培の普及にかけます」。
この言葉が、岡本よりたかさんとの出会いでした。
頭が割れるような、大きな衝撃を受けました。
残りの人生をかける!?
そこまでして伝えたい事って何だろう!?
私は岡本よりたかさんと、無農薬・無肥料栽培に強く興味を持ちました。
農薬を使わない方が野菜は美味しいし、健康であることは理解出来ていました。
さらに、肥料を使わないというのは、具体的にどういう事なんだろう。
私の価値観を越える、さらに美味しい野菜に出会えるかもしれない。
ワクワクする気持ちで、私はこの無肥料栽培の世界が知りたいと思いました。
実際に、岡本よりたかさんの無肥料栽培セミナーを1年間受講しました。
私の岡本よりたかさんの印象は、野に咲く花のような人でした。
いつも静かに微笑んでいたのが、とても印象的です。
野菜も人間も同じ、どう育てるかで天と地の差が出る
健康で、元気いっぱいの野菜を育てる。
そして、自然に近い状態で、生き物として野菜を育てる。
これが、私が理解している無肥料栽培です。
しかし、自然と言っても、何もしないことではないです。
野菜、つまり生物達が育ち安い環境にすることです。
具体的には、土に有機物を増やし、微生物を増やすことです。
そうなると、ミネラルバランスがとれた豊かな土になります。
その結果、大地は元気いっぱいになります。
そのパワーとミネラルを、野菜は吸収!
そして、パワーいっぱいの健康で美味しい野菜が育ちます。
この農法は、病気にならないことよりも、どう元気に育てるかを一番大事にしています。
その結果が、農薬も肥料も使わない栽培方法になったのだと思います。
病気にならないよう、子供を家に閉じ込めておく。
それよりも、大自然の中でいっぱい走り回って、元気いっぱいの子供を育てよう!
子供を、エネルギーいっぱいに育てる発想と同じです。
実際に無肥料栽培で、野菜を育てています。
今のところ過剰な虫食い、そして病気にかかったは経験はしていません。
無肥料栽培の野菜を食べてから味覚が変わった!
市民農園を借りて、実際に無肥料栽培で野菜を育てました。
うっっっまーい!!
こんなに野菜って美味しいのか!
野菜の世界観がさらに変わりました。
そして、味覚に変化が起きました!
この味を知ると、自分の体にとって必要な物が舌で分かるようになったのです。
最近では、自動販売機のジュースやお茶。
添加物の入った加工品などが、食べられなくなりました。
頭で判断しているのではなく、舌が進まないのです。
電子レンジで温めた物も、不思議と口が進まなくなりました。
電子レンジが、体にあまり良くないのは漠然と感じています。
しかし、詳しくはまだ調べていません。
無肥料栽培を通して、食べる事の本質は「命のパワーを頂くこと」と感じるようになりました。
そして、そのパワーは育ち方・作られ方で変わってくる。
これは、野菜に限らず、お肉や魚などの生き物でも同じ。
そして、塩や醤油などの調味料でも、同じ事だと思います。
もっと、無肥料栽培の事が知りたい!
もっと、無肥料栽培について深く・広く知りたいと思っています。
今は、週1回の家庭菜園での実行です。
もっと、多くの野菜を作ってみたい。
作り方について、体で実感しながらもっと体系的に理解したい。
そして、私が理解したことを悩んでいる方へ伝えていきたいです。
今回は、無肥料栽培に興味を持ったきっかけと、パワーある食べ物は美味しい。
その気づきを伝えたくて、書きました。
今後も、無肥料栽培を通しての、気づきや分かった事を書いていきたいと思います。
まとめ
無肥料栽培を通しての一番の気づきは、パワーという概念でした。
栄養情報、ダイエット、ガン予防など不健康にならない情報は多く出います。
しかし、パワーアップという情報はとても少ないような気がします。
自分も、今までは不健康にならない情報が集めていました。
なので、どんな事をしても、常に不健康が常に近くにいた気がします。
もう一つの気づきは、健康を目指すのか、病気にならないようを目指すかで天と地の差が出る事です。
健康もしくは、自分の持っている物を全開に出すことを目指す。
ハイパフォーマンスを目指すことで、自分はまだまだ進化出来ると感じています。
そして、今の自分を越えた時に、見たことのない新しい感動に出会えることを知りました。
それが、私にとっての無肥料栽培の出会いでした。
しかし、まだ入り口段階です。
この先に何が見えるか。
まだ自分が見たことのない、景色をもっと見たいです。
そして、まだ出会ったことのない、もっとパワーアップした自分に出会いたいです。
そのエネルギー源は、無肥料栽培にあると思います。
長文ですが、最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
◎参考書籍
“無肥料栽培とは。私が家庭菜園で、無農薬・肥料も使わない栽培を始めた理由” への1件のフィードバック